明治時代~ザンギリ頭を叩けば文明開化の音がする~
明治時代になると「ちょんまげ」を切り落としたザンギリ頭の男性が増えました。「ザンギリ頭を叩けば文明開化の音がする」というほど、欧米から新しい文化がたくさん取り入れられていったのです。
1871年に派遣された岩倉使節団には、初代内閣総理大臣になる伊藤博文をはじめとした明治政府の中心となっているひとたちが選ばれ、欧米諸国を訪ねました。欧米の先進的な思想や技術を日本へと持ち帰りました。
近代的な思想をかかげた自由民権運動に影響を与えることになったのが、福沢諭吉の「学問のすゝめ」、中江兆民が紹介したフランスのルソー、それぞれの民主主義です。
明治政府の政策で近代国家に近付いていく日本ですが、元士族を中心に政府を批判するひとたちもたくさんいました。1877年に明治政府でも活躍していた西郷隆盛が、地元の鹿児島で反乱を起こしたのです。これを西南戦争といいますが、明治政府によって反政府軍は鎮圧されました。
平安時代後期から戦国時代、そして江戸時代と武士たちが戦うことで歴史を動かしてきた日本でしたが、西南戦争が武士による最後の戦いとなったのです。そのため、明治維新の終わりは西南戦争の終結なのではないかという意見もあります。
まとめ
明治維新では日本が近代国家として、欧米の国々と肩を並べられるよう、明治政府によってさまざまな政策がおこなわれました。その一方で、戊辰戦争では旧幕府勢力と衝突し、西南戦争をはじめとした元武士の反乱もあったのです。明治維新ではたくさんの犠牲のもとに、近代国家の土台が作られたといっても過言ではないでしょう。
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