紀元前と紀元後に分けた世界史の年表です。西洋史・東洋史・詳細がわかりやすいようにまとめてあります。 東洋・西洋の世界史の流れがわかるので、復習やテスト勉強の確認などに最適です。
紀元前とは?
歴史上の年数を数えるとき、基準になる年を『紀元』と言います。
紀元前 (きげんぜん) は、紀元(=元年・1年)よりも前の年々を表現する方法のことで、通常は西暦(キリスト紀元)の紀元前の事を言います。
西暦では、キリストが生まれた年を『紀元元年』とるため、キリストが生まれた年より後を『紀元何年』といい、それより前は『紀元前何年』といいます。
英語では「~(年) BC」(BC:Before Christの略)といった略語が使われています。 また、紀元後は「AD」(アンノドミニ =Anno Domini)という略語が使われています。このADは、「主(イエス・キリスト)の年に」という意味のことです。
紀元前 B.C.
西暦 | 西洋史 | 東洋史 | 詳細 |
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四大文明 | |||
3000頃 | エジプト文明 | ナイル川周辺にエジプト文明が興る。 象形文字、太陽暦。 | |
3000頃 | メソポタミア文明 | チグリス・ユーフラテス川周辺にメソポタミア文明が興る。 シュメール人、楔形文字、太陰暦、60進法 | |
2500頃 | インダス文明 | インダス川周辺にインダス文明が興る。 遺跡=モヘンジョダロ、ハラッパ ドラヴィダ人→アーリア人侵入 | |
2500頃 | 黄河文明 | 黄河周辺に黄河文明が興る。 亀甲文字 青銅器 | |
2100頃 | 夏王朝 | 帝舜の禅譲を受けて,夏王朝を建国。 | |
2000頃 | エーゲ文明 | ギリシャを中心にエーゲ文明(ミケーネ・クレタ文明)が興る。 | |
2000頃 | 古バビロニア王国 | 古バビロニア王国。 | |
1800頃 | 「ハムラビ法典」 | ハムラビ法典制定。 | |
1600頃 | 殷(商)王朝 | 黄河中流・下流に殷王朝樹立。 | |
1600頃 | 古代イスラエル | 族長アブラハムによりイスラエルの記録がはじまる。 孫のヤコブ(ヤアコブ)の時代にエジプトに移住するが、子孫はやがてエジプト人の奴隷となる。 その後奴隷の時代が400年程続いた。 | |
1250頃 | トロヤ戦争 | 小アジアのトロイアに対して、ミュケーナイを中心とするアカイア人の遠征軍が行ったギリシア神話上の戦争。 | |
1230頃 | 出エジプト | モーセが虐げられていたユダヤ人を率いてエジプトから脱出する。 エジプトのユダヤ人たちはモーセを中心にしてエジプトを脱出しカナンに向かう。その人数は多くても5千~6千人だったのではないかと推定されている。 | |
頃 | ギリシャ文明 | ギリシャ各地にポリスが形成された。 | |
頃 | 周王朝 | 武王が殷を滅ぼし,周王朝の建国。周王朝による華北の統一。 太公望:周の軍師、後に斉の始祖。 | |
995頃 | イスラエル王国 | ダビデ王(紀元前1004年‐紀元前965年)はイスラエル王国(統一王国)を築いた。 | |
930 | イスラエル王国分裂 | ソロモン王(紀元前965年‐紀元前930年)の死後、南北に分裂し、サマリヤを首都に10部族による北王国イスラエルと、エルサレムを首都にする2部族による南王国ユダに分かれた。 | |
770 | 春秋時代 | 中国で、春秋時代の幕開け(BC770~BC403)。 四書五経の一つ『春秋』に記述された時代、という意味を持つ。 四書は「論語」「大学」「中庸」「孟子」 五経は「易経」「書経」「詩経」「礼記」「春秋」 | |
750頃 | 古代ローマ建国 | 古代ローマ王国が建国される。 | |
722 | イスラエル北王国滅亡 | イスラエル北王国の首都サマリアが、アッシリアによって陥落。 10部族は虜囚としてアッシリアに連行された。 この10部族の行方が文書に残されていないため、2部族によって「失われた10部族」と呼ばれた。 | |
700頃 | ホメ-ロス | ギリシャの吟遊詩人ホメ-ロスが、「イーリアス」と「オデュッセイア」を著したとされる。 | |
603頃 | 老子 | 楚の国に老子生まれる。道教の始祖とされる。生没年不詳。 | |
586 | 南王国ユダ滅亡 | 南王国のユダは、新バビロニアに滅ぼされ捕虜となった後にバビロニア国内で宗教的な繋がりが強くなりユダヤ教が確立することになる。 | |
552 | 孔子 | 魯の国に孔子生まれる。儒教の始祖。(BC552-BC479) | |
550頃 | 諸子百家 | この頃、孔子、老子、インドの仏陀が生まれる。諸子百家の思想家が出る。 「諸子」:孔子、老子、荘子、墨子、孟子、荀子などの人物を指す。 「百家」:儒家、道家、墨家、名家、法家などの学派を指す。 | |
539 | ペルシア帝国建国 | アケメネス朝ペルシャ帝国の建設。(BC539-BC330) | |
500頃 | 「旧約聖書」 | ユダヤ教の教えを説いたもの。 | |
頃 | 「老子」 | 老子の語録。道教の中心となる。 | |
499 | ペルシャ戦争 | アケメネス朝ペルシア帝国のギリシア遠征。 | |
490 | マラトンの戦い | アテナイ・プラタイア連合軍がアケメネス朝ペルシア王国を迎え撃ち、勝利を収めた戦い。 | |
480 | テルモピレーの戦い | スパルタを中心とするギリシア軍とアケメネス朝ペルシアの間で行われた戦闘。 | |
473 | 呉、滅亡 | 越が呉を滅ぼす。(呉越同舟、臥薪嘗胆の故事となる) | |
頃 | 「儒教」 | 孔子の語録が体系化される。儒教思想の中心となる。 | |
頃 | ギリシャ文化 | ギリシア文化の全盛時代。 古代ギリシャ哲学:ピタゴラス、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、デモクリトス、ヘロドトス | |
440頃 | 「歴史」 | ヘロドトスが全9巻の「歴史」を著した。 | |
430頃 | 「仏教」 | 仏陀の教えが体系化され、仏教成立。 | |
403 | 戦国時代 | 中国で晋が韓・魏・趙の3つの国に分かれて、戦国時代の幕開け(BC403~BC221)。 戦国四君(せんごくしくん):中国の戦国時代に活躍した4人の人物。 斉の孟嘗君 田文(? – BC279年) 趙の平原君 趙勝(? – BC251年) 魏の信陵君 魏無忌(? – BC244年) 楚の春申君 黄歇(? – BC238年) | |
荘子 | 宋国に産まれた思想家で、道教の始祖の一人とされる人物(BC369年 – BC286年)。 | ||
347 | プラトン | ギリシャ哲学の中核であったプラトン死去。(BC427-347)。「ソクラテスの弁明」、「国家」。 | |
334 | アレクサンドロス大王の東方遠征 | マケドニア王アレクサンドロスは、マケドニアとギリシアの連合軍を率いて、ダリウス3世時代のペルシア軍と激突し、次々と勝利を収めた。 | |
334 | 越、滅亡 | 楚が越を滅ぼす。 | |
300頃 | ヘレニズム文化 | アレクサンドロスの東方遠征によって生じた古代オリエントとギリシアの文化が融合した「ギリシア風」の文化を指す。 ヘレニズム哲学:アルキメデス、エピクロス、キケロ | |
264 | 第1次ポエニ戦争 | 共和政ローマとカルタゴとの間で地中海の覇権を賭けて争われた戦争。 (BC264年 -BC241年) | |
221 | 秦、中国統一 | 秦の始皇帝が中国を統一。 | |
218 | 第2次ポエニ戦争 | カルタゴ側の将軍ハンニバル・バルカはイタリア半島を侵略し、多大な損害をローマ側に残したため、ハンニバル戦争とも称される。(BC219-BC201) | |
206 | 秦、滅亡 鴻門の会 | 陳勝・呉広の乱が広まり、秦滅亡。 楚の項羽と漢の劉邦が、秦の都咸陽郊外で会見し、項羽と劉邦の楚漢戦争始まる。 | |
202 | 前漢 | 垓下の戦いで劉邦の漢軍が項羽の楚軍を破り(四面楚歌)、劉邦が漢王朝を樹立。 | |
168 | マケドニア滅亡 | マケドニア滅亡し、ギリシャがローマの属国となる。 | |
149 | 第3次ポエニ戦争 | カルタゴの町は完全に破壊され、残されたカルタゴの全領土はローマに併合された。(BC149-BC146) | |
108 | 楽浪郡 | 漢が朝鮮半島に楽浪郡など4郡を設置。 | |
頃 | 「史記」 | 司馬遷が史記を著した。 | |
48 | 「ガリア戦記」 | カエサル(ジュリアス・シーザー)がガリア戦争の遠征記録を著す。 カエサルがエジプトの統治をクレオパトラにゆだねる。 | |
44 | シーザー暗殺 | カエサルが暗殺される。 | |
31 | アクティウムの海戦 | オクタウィアヌス支持派とプトレマイオス朝エジプト及びマルクス・アントニウス支持派連合軍の間で行われた海戦。 | |
30 | エジプト滅亡 | オクタウィアヌスの軍勢がアレクサンドリアに迫ると、クレオパトラとアントニウスは自殺した。エジプトはローマの属国となった。 | |
27 | 帝政ローマ | オクタビアヌス(カエサルの養子)がアウグスツスの称号を受け、初代ローマ皇帝となる。 | |
4 | キリスト誕生 | キリスト誕生。 |
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