飛鳥時代の年表と重要事項をまとめました。
592年 – 710年 朝廷が奈良県の飛鳥地方におかれていた時期を飛鳥時代といいます。
また、この時代の文化を 飛鳥文化(あすかぶんか) といいます。
聖徳太子が政治をおこなっていた時期で、仏教を中心とした文化が特徴です。
飛鳥時代の年表
年 | 出来事 |
---|---|
4 | 聖徳太子の誕生 |
587 | 蘇我氏が物部氏を滅ぼす |
589 | 隋(ずい)が中国を統一 |
593 | 聖徳太子が推古天皇の摂政となる |
603 | 冠位十二階の制度を定める |
604 | 十七条の憲法を定める |
607 | 遣隋使として小野妹子を隋に送る 奈良に法隆寺を建てる |
618 | 唐が中国を統一 |
630 | 遣唐使の派遣 |
645 | 中大兄皇子が中臣鎌足と協力し、蘇我入鹿を殺し蘇我氏をほろぼす 大化改新 |
668 | 中大兄皇子が即位、天智天皇となる |
672 | 壬申の乱 |
694 | 持統天皇が藤原京に都を遷す |
701 | 大宝律令の制定 |
708 | 和同開珎がつくられる |
飛鳥時代の覚えるべき重要な出来事リスト
- 豪族(ごうぞく)大きな富や勢力を持つ一族。6世紀ごろから、影響力が強まり豪族の反乱や、豪族どうしの争いが出てくる。
| - 物部氏(もののべし)
朝廷での影響力を持つ豪族。
| - 蘇我氏(そがし)
聖徳太子と共に6世紀の末の政治の権力をにぎった豪族。
蘇我氏と対立していた。
| - 蘇我馬子(そがのうまこ)
物部氏をほろぼし、聖徳太子と協力し改革を行った。
| - 推古天皇(すいこてんのう)
摂政(せっしょう)として聖徳太子をたて、新しい法律や政治のしくみをつくらせる。
| - 聖徳太子(しょうとく たいし)
冠位十二階の制(かんいじゅうにかい の せい)
十七条の憲法(じゅうななじょう の けんぽう)を行った。
| - 冠位十二階の制(かんいじゅうにかい の せい)
家柄に関係なく有能な役人を採用するための制度で役人の位を12段階に分けた
| - 十七条の憲法(じゅうななじょう の けんぽう)
争いをやめる、仏教を保護するなどの役人の心がまえを記したもの。
| - 遣隋使(けんずいし)の派遣(はけん)
607年、外交の使者として 小野妹子(おのの いもこ)たちを 中国の隋(ずい)に送ります。
外交:別の国と取り引きをすること。
| - 法隆寺
607年に聖徳太子が建てた世界最古の木造建築。
釈迦三尊像(しゃか さんぞんぞう)
百済観音像(くだらかんのんぞう)
がおさめられている。
| - 蘇我蝦夷(そがの えみし)
蘇我入鹿(そがのいるか)
聖徳太子の死後は、蘇我氏が権力が強まります。
強権的な蘇我氏に対して、豪族たちからの不満が高まります。
| - 中大兄皇子(なかのおおえの おうじ)
中臣鎌足(なかとみの かまたり)
645年、皇族の中大兄皇子(なかのおおえの おうじ)と、豪族の中臣鎌足(なかとみの かまたり)との協力により、蘇我入鹿は殺害します。
| - 乙巳の変(いっしのへん)
中大兄皇子が中臣鎌足と協力し、蘇我入鹿を殺し蘇我氏を滅ぼした。
| - 大化の改新(たいか の かいしん)
中大兄皇子らが権力を取り、政治改革を行なう。
「大化」という年号が定められる。(日本で初めての年号)
| - 改新の詔(かいしん の みことのり)
646年、改革内容の方針や目標を表したもの。
改革の内容は、以下の、公地公民(こうちこうみん)、班田収授(はんでんしゅうじゅ)、租(そ)・庸(よう)・調(ちょう)、国司(こくし)の設置(せっち)、です。
| - 公地公民(こうちこうみん)
豪族や皇族たちが持っていた土地・人民をすべて朝廷のものとすること。
| - 班田収授(はんでんしゅうじゅ)
人民の戸籍(こせき)を作り、人民に耕作をさせるための口分田(くぶんでん)という田を与え耕作させること。
| - 租(そ)・庸(よう)・調(ちょう)
税(ぜい)の種類です。
祖(そ): 田の収穫量の、およそ3%を、国に納める税。
調(ちょう): 絹(きぬ)や、地方の特産物を、国に納める税。
庸(よう): 都に出てきて年10日以内の労働をするか、布を納める税。
| - 防人(さきもり)
九州で警備(けいび)の仕事をする兵士。
| - 国・郡・里(こく ぐん り)
日本全国をいくつかの 国に分けて管理し、国(こく)は郡(ぐん)に分けられ、郡は里(り)に分けられた。
| - 天智天皇(てんじてんのう)
中大兄皇子(なかのおおえの おうじ)が天智天皇に即位した。
| - 近江令
天智天皇が作った、日本最初の法典(ほうてん)。
法典:法律集
| - 庚午年籍
天智天皇が作った、日本最初の戸籍(こせき)。
戸籍:国民を登録する目的で作成される公文書。
| - 唐(とう)
国大陸では、618年に隋(ずい)が滅び、唐(とう)という帝国になっていた。
| - 白村江(はくすきえ)の戦い
新羅と唐が百済に侵攻したので、日本が百済を助けて朝鮮に出兵した。日本軍は敗れ、朝鮮半島から手を引き、防人(さきもり)を配置して北九州の守りをかためた。
| - 壬申の乱(じんしんのらん)
672年、天智天皇の死後に起こった、天皇の座をめぐる、天智の弟の大海人皇子(おおあまのおうじ)と、天智の子の大友皇子(おおとものおうじ)の争い。
| - 天武天皇(てんむてんのう)
大海人皇子が壬申の乱で勝って天武天皇になった。
| - 持統天皇(じとうてんのう)
天武天皇の死後、皇后の持統天皇(じとうてんのう)が即位した。持統天皇は、都を奈良に移し、藤原京(ふじわらきょう)を建設させます。
| - 大宝律令(たいほう りつりょう)
701年の文武天皇(もんむてんのう)のときに制定された法律。
刑部親王(おさかべしんのう)と藤原 不比等(ふじわら の ふひと)らの編さんで完成した。
| - 和同開珎(わどうかいちん)
708年に発行された貨幣(お金)
以上、『覚えた方がいい《飛鳥時代の特徴と要点まとめ》年表付き』を紹介しました。
社会・日本史ではこの頃から覚えることが増えてきますので、その時代の特徴である重要人物・文化を他の時代と混同しないように覚えなければいけません。
[日本史リンク]
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