中学地理で習う「時差のしくみ・求め方」について紹介します。
時差のしくみを理解し、正しく時差の計算ができるようになりましょう。
計算方法はとてもシンプルです。 時間を進めるのか戻すのかにについても解説しています。
時差について
日本の標準時
標準時は大抵の場合、1カ国に1つ設定されていますが、 ロシア連邦やアメリカ合衆国など国土が広い国は、いくつかの標準時を設けています。
日本は兵庫県明石市を通る東経135度の時刻を標準時にしています。
日本の標準時:東経135度の経線 ※兵庫県明石市を通る
時差のしくみ
- 経度15度の差で1時間の時差が生じる。
- 世界各国は標準時を設けている。
地球は左回りに回転(自転)しているため、場所によって、太陽の光があたる時刻が異なり、昼と夜のずれが生じます。この時刻のずれを時差といいます。
地球は1日(24時間)に1回転(360度)するので、
360(度)÷24(時間)=15度
つまり、1時間に15度の速さで回転していることになります。
経度15度で1時間の時差が生じることになります。
2地点間の時差計算の手順
- 2つの地点間(2国間)の経度差を求める
- 1の経度差をもとに、「2地点間の時差」を求める
- 片方の地点の時刻をもとに、もう片方の地点の時刻を求める
「2地点間の経度差」の求め方
- 東経どうし、西経どうしの経度差 → 引き算
- 東経と西経の経度差 → 足し算
日本と東経にある場所との経度差は引き算で求めます。
日本と西経にある場所との経度差は足し算で求めるのがポイントです。
注意:日付変更線(ほぼ経度180度)をまたいで経度差を求めないように注意しましょう。
「2地点間の時差」の求め方
公式
・時差=「2地点間の経度差」÷15
時刻を求める
A地点の時刻をもとに、「時差」を使って、B地点の時刻を求める。
・B地点がA地点より東にある場合
→東へ進む場合は、時計を進める
・B地点がA地点より西にある場合
→西へ進む場合は、時計を遅らせる
時差:時刻を進めるのか、もどすのか
基準になる都市からみて、相手の都市が東なら時差分を足し(進め)、相手の都市が西なら時差分を引き(もどし)ます。
日付変更線
日付変更線は、各地の日にちを確定するために、ほぼ180度の経線にそって引かれています。
この日付変更線を
東から西にこえるときは日付を1日進め、
西から東にこえるときは日付を1日もどす
と決められています。
例えば、
日本からアメリカ合衆国に行く場合:
西から東へ日付変更線をこえるので、日付を1日もどします。
アメリカ合衆国から日本に行く場合:
東から西へ日付変更線日付を1日進めます。
《NEXT:時差の計算例と要点まとめ》
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