日本の気候は、ほとんどの地域が 温帯(温暖湿潤気候)に属していますが、北海道や東北地方は 亜寒帯(冷帯) になります。
日本は季節風(モンスーン)の影響で、四季がはっきりしているのが特徴です。
また、日本は南北に長いため、北の北海道と南の沖縄県では、大きく気候が異なるのと、山脈や山地によって、太平洋側と日本海側でも、大きく気候が異なります。
ここでは日本の気候と6つに分けられる各地域の気候について要点をまとめて紹介していきます。
日本の気候の特色
日本のほとんどは温帯に属していて、四季の区別が明確で、位置や地形によって変化に富んだ気候をつくっています。
また、日本には梅雨(「つゆ」または「ばいう」)があり、冬には雪も降るため、年間の降水量が多い。 北海道では梅雨が無い。
- ほとんどの地域が 温帯(温暖湿潤気候)
- 北海道や東北地方は 亜寒帯(冷帯)
- 季節風(モンスーン)の影響で、四季がはっきりしている
- 年間の降水量が多い
- 北海道では梅雨が無い
北に位置する北海道は亜寒帯に属し、冬の寒さが厳しく、梅雨はない。
南に位置する沖縄は亜熱帯に属しているため、一年中気温が高い。
季節風
季節風はモンスーンと呼ばれ、夏は南東から、冬は北西から吹き、その影響のため、夏は太平洋側で雨が多く、冬は日本海側で雪が多く降りやすい。
梅雨
主に6月から7月上旬にかけて降り続ける長雨。
オホーツク気団と小笠原気団との間につくられた梅雨前線が日本列島の南部に停滞することによりもたらされる。
北海道は、梅雨前線のエリアにあたらないため梅雨がない。
台風
南方海上に発生した熱帯低気圧が発達したもので、北上して日本列島を通過します。7月から10月にかけて多く、強風と豪雨をもたらすので、山くずれや、水害などの災害を発生させることが多くあります。
やませ
主に北東から吹く冷たい風で、東北地方の太平洋側に冷害をもたらします。
各地の気候の特徴
日本列島は南北に細長いため、北と南では気候が異なり、山脈を挟んで太平洋側と日本海側でも気候の特徴が異なってきます。
日本の気候は大きく6つに分けられます。
〔1〕北海道の気候
- 年間を通して気温が低い(特に冬の寒さが厳しい)
- 降水量が少ない
- 梅雨や台風の影響がない
夏は涼しく、冬の寒さが厳しい。北陸地方に比べると降水量は少ない。
太平洋沿岸では親潮の影響で春から夏にかけて海上で霧が発生する。
〔2〕太平洋岸式気候
- 夏に南東の季節風の影響を受ける
- 夏の降水量が多い
夏は南東から季節風の影響を受けてるため、雨が多く、蒸し暑い天気が多い。
冬は北西から季節風の影響を受けるため、山越しに冷たい乾いた風(からっ風)が吹き、乾燥した晴れの天気が多い。
台風の影響を受けやすい。
上州(じょうしゅう)のからっ風
・群馬県で冬に吹く北西の季節風
・乾燥しており晴天をもたらす
〔3〕日本海岸式気候
- 冬に北西の季節風の影響を受ける
- 冬の降水量(雪)が多い
夏は晴れた日が多く、気温が高い。
冬は北西からの季節風の影響を受けるため雪が多く、豪雪地帯となる地域がある。
〔4〕内陸性気候
- 寒暖の差が大きい
- 年間を通して降水量が少ない
- 長野県の松本など
夏と冬、昼と夜の気温差が大きい。
季節風の影響を受けにくいため、1年を通じて降水量が少ない。
〔5〕瀬戸内式気候
- 冬も比較的暖かく年間を通して温暖
- 年間を通して降水量が少ない
夏は四国山地が季節風さえぎり、冬は中国山地が季節風をさえぎるため、1年を通じて晴れの天気多く、雨が少ない。
〔6〕南西諸島の気候
- 降水量が多い
- 年間を通して気温が高く暖かい
- 梅雨や台風の影響を大きく受ける
1年を通して気温が高く、雨が多い。
雪は降らない。
正反対の性質を持つ気候
「北海道の気候」と「南西諸島の気候」
- 【北海道】年間を通して気温が低い : 【南西諸島】年間を通して気温が高い
- 【北海道】降水量が少ない : 【南西諸島】降水量が多い
- 【北海道】梅雨や台風の影響がない : 【南西諸島】梅雨や台風の影響が大きい
「日本海岸式気候」と「太平洋岸式気候」
- 【日本海岸式】冬に降水量が多い : 【太平洋岸式】夏に降水量が多い
- 【日本海岸式】冬に北西の季節風 : 【太平洋岸式】夏に南東の季節風
「内陸性気候」と「瀬戸内式気候」
- 【内陸性気候】寒暖の差が大きい:【瀬戸内式気候】年間を通して温暖
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