中学理科で習う水溶液の性質から濃度の計算方法を中心に紹介します。濃度の計算は、試験に頻出する項目のひとつです。しっかり覚えましょう。
「溶質」「溶媒」「溶液」とは?
1. 溶質 → 液体にとけている物質
2. 溶媒 → 溶質をとかしている液体
3. 溶液 → 溶質が溶媒にとけた液全体
濃度の求め方
同じ塩水でも薄い塩水と濃い塩水があるように溶かした物質が同じものでも、溶かしたものの量によって濃度が異なります。
この溶液の濃さを表すときに使われるのが、重量パーセント濃度です。
重量パーセント濃度というのは、溶液全体の質量に対する溶液の質量の割合を、パーセントで表したものです。
ここで重要なのが溶液の質量です。
溶液の質量は、
ポイント溶液の質量 = 溶質の質量 + 溶媒の質量
となります。 溶かしたものと溶けたものの合計した重さのことです。
これを式を使って表してみます。
重 要
濃度(%)=溶質の質量(g)÷ 溶液の質量(g)×100
$$濃度(%) = \frac{ 溶質の質量(g)}{溶液の質量(g)}×100$$
この式は濃度の求め方の基本ですのでしっかり覚えましょう。
飽和溶液
一定量の水に溶ける物質の量には限界があり、これ以上物質が溶けなくなった溶液を飽和溶液といいます。
溶解度
水100gに溶ける物質の最大量のことで、一般に、水の温度を高くすると溶解度は大きくなります。
水溶液の液性
水溶液には酸性・アルカリ性・中性の3つがあり、これらをその水溶液の液性といいます。
酸性を示す水溶液
酸性を示す成分(溶質)が水(溶媒)に溶けたもの。
酸性を示す成分の多くは酸と呼ばれる物質でH+というイオンを出します。
アルカリ性を示す水溶液
アルカリ性を示す成分(溶質)が水(溶媒)に溶けたもの。
アルカリ性を示す成分の多くはアルカリと呼ばれる物質でOH−というイオンを出します。
中性を示す水溶液
中性を示す溶液はH+、OH−を出さないものが溶解している溶液、またはH+、OH−が同数存在する溶液のこと。
水は中性を示す。
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