一揆(いっき)とは、日本において何らかの理由により目的を達成しようとする集団が行動を一つにして支配体制に対して行う武力や抵抗運動のことです。
一揆には武士集団によるものから、地庶民やキリスト教徒(キリシタン)にようるものまで複数の形態がありました。
また、中世の土一揆にはじまり、近年では徴兵令に反対する一揆、解放令への反対一揆、地租改正に反対する一揆などもありました。
こちらも参考にしてください。
中学歴史の有名な《一揆》一覧表と時代年表まとめ
日本の一揆の種類一覧
名称 | 説明 |
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徳政一揆 (土一揆) | 土一揆の一種で、凶作、伝染病、過疎、将軍の不信任などから徳政令を求めた一揆です。 「正長の土一揆」や「嘉吉の徳政一揆」が有名です。 |
馬借一揆 (土一揆) | 土一揆の一種 馬借が起こした一揆です。 馬借とは馬を利用した荷物を運搬する業者のことで、馬借が徳政令の発布などを要求した一揆。馬借は他の一揆に参加することありました。 |
国一揆 | 室町時代、小領主や農民が、荘園領主や守護に抵抗して一郡ないし数郡の規模で起こした一揆。 「山城国一揆」が有名です。 |
荘家一揆 | 農民が荘園領主に対して年貢・公事の減免や領主や代官の更迭や追放を求めるために行われた一揆です。 |
一向一揆 | 戦国時代に浄土真宗本願寺教団の信徒たちが起こした、権力に対する抵抗運動の一揆の総称です。 「越中一向一揆」「加賀一向一揆」が有名です。 |
百姓一揆 | 江戸時代、農民(百姓)が幕府や大名などの封建支配者に対して年貢等の租税の減免や役人の不正などに対して行なった反領主闘争。 |
世直し一揆 | 幕末・明治初年に頻発した、世直しを標榜する農民一揆。小作農や貧農を中心に小作地・質地の返還、村役人の不正追及、重税、徴兵の反対などに対して行われました。 「慶応2年の一揆」「慶応4年の一揆」が有名です。 |
護法一揆 | 明治時代初期の廃仏毀釈などの明治政府の政策に対して、仏教の「護法」を掲げて起こされた一揆のこと。特に浄土真宗大谷派の僧侶・門徒が起こした一揆です。 |
解放令反対一揆 | 日本の明治時代はじめに各地でおきた暴動、襲撃事件で、被差別部落民を差別してきた民衆が、明治政府が明治4年(1871年)8月28日に発布した解放令に反対して起こした一揆です。「解放令」に反対した民衆が被差別部落の襲撃などを行ないました。 |
血税一揆 | 明治6年(1873年)に施行された徴兵令に反対する農民を中心として行われた一揆で、「徴兵令反対一揆」とも呼ばれています。 「美作血税一揆」などが有名です。 |
地租改正反対一揆 | 明治政府によって明治6年(1873年)7月から推進されてきた地租改正に反対する農民たちが起こした一揆です。 |
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