日本の歴史上の女性たち
日本史に出てくる主要な女性についてまとめました。
卑弥呼や紫式部などは日本史に出てくる有名な女性ですが、名前を見ただけでは性別を判別するのが難しい人物もいると思いますので、ここでは人物像を整理するためにも女性に焦点を合わせて紹介していこうと思います。
女性が、国家・社会・文化の中でどのように認識されていたのか歴史上の女性たちの生き様を見ていきましょう。
弥生~奈良時代
卑弥呼(生没年不詳:3世紀)
- 魏志倭人伝の記される邪馬台国の女王。「親魏倭王」の称号を得た女性。
推古天皇(554~628)
- 日本史上に記される最初の女帝。対隋外交を推進した。
持統天皇(645~702)
- 天武天皇の皇后であり歌人。飛鳥浄御原令(あすかきよみはらりょう)を施行し、大宝律令編纂に尽力した。
額田王(生没年不詳:飛鳥時代)
- 『万葉集』の歌人。天武天皇の妃。 額田王の表記が一般的であるが、額田女王、額田姫王、額田部姫王とも記される。
平安時代
東三条院/藤原詮子(962~1001)
- 最初の女院、政治への関与や院分受領による経済的な特権を有した。
上東門院/藤原彰子(988~1074)
- 藤原道長の長女、一条天皇中宮、2人目の女院であった。二代の国母として摂関政治の全盛に貢献し、後世、あやかるべき吉例として長く景仰された。
清少納言(966頃~没年不明)
- 平安時代中期の女流作家、歌人。随筆『枕草子』は平安文学の代表作の一つ。
紫式部(生年不詳~1014以降)
- 平安時代中期の物語作者。『源氏物語』の作者。
藤原道綱母(936頃~995)
- 最初の女性日記文学『蜻蛉日記』を編纂。
赤染衛門(生没年不詳)
- 『赤染衛門集』を編纂。
和泉式部(生没年不詳)
- 和泉式部日記を編纂。
菅原孝標女(1008~没年不明)
- 更級日記を編纂。
美福門院/藤原得子(1117~1160)
- 子・近衛天皇没後の後白河天皇即位に関与した。
八条院/暲子内親王(1137~1211)
- 父・鳥羽院と母・美福門院の遺領を相続した。
建春門院/平滋子(1142~1176)
- 後白河院の妻として、後白河院政を補佐した。
鎌倉・室町時代
北条政子(1157~1225)
- 鎌倉幕府を開いた源頼朝の正室。頼朝の死後、幕政の実権が北条氏に移り主導権を握る。
日野富子(1440~1496)
- 室町幕府8代将軍・足利義政の正室。
丹後局(生年不詳~1216)
鎌倉時代初期の女性。後白河天皇の側室となり権勢を振るう。
卿二位(藤原兼子)(1155~1229)
平安時代末期から鎌倉時代前期の公家女官。
広義門院(西園寺寧子)(1292~1357)
鎌倉時代から南北朝時代の女性。後伏見上皇の女御であり、光厳天皇及び光明天皇の実母。
阿仏尼(生年不詳~1283)
鎌倉時代中期の女流歌人。『十六夜日記』の作者。
後深草院二条(1258~1306以後)
鎌倉時代中期の女性。『とはずがたり』の作者とされている。
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