社会保障について なるべく わかりやすく 簡単 にまとめました。
社会保障制度とは
日本の社会保障は、
- 社会保険
- 公的扶助(こうてき ふじょ)
- 社会福祉
- 公衆衛生
の4つにもとづいています。これを『社会保障制度4つの柱』ともいいます。
公的年金や医療保険、児童手当や生活保護など全て社会保障制度に含まれます。
日本の社会保障制度は、生存権に基づいて作られていて、生存権は、日本国憲法第25条第1項
「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」
と定めています。
日本の社会保障の種類 一覧
社会保障 | 詳細 |
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社会保険 | 個人と会社が保険料を支払い、病気になったり高齢になったりした時に給付を受けることができる。
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公的扶助 | 生活に困ってる人々に対して生活費や教育費などを支給する。
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社会福祉 | 自立が困難な人々の生活を保障し、支援や介助を必要とする人への援助する。
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公衆衛生 | 感染症の予防などを行う。
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日本の社会保障のまとめ 一覧表
社会保険
名称と仕事内容 | 説明・対象者 |
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医療保険 (健康保険、国民健康保険) | 病気やケガをした時に3割負担で医療を受けることができます。 |
介護保険 | 介護が必要な人は、費用の一部を負担するだけでさまざまな介護サービスを受けることができます。 40歳以上の人は介護保険に加入し保険料を支払います。 |
年金保険 (国民年金、厚生年金、共済年金) | 老齢年金 :20歳から60歳になるまでの40年間の全期間保険料を納めた人は、65歳から満額の老齢基礎年金が支給されます。 障害年金:年金加入時に事故や病気で障害者になった場合に支給されます。 遺族年金:加入者が死亡したときに遺族に支給される年金です。 |
雇用保険 | 失業時に保険金が支給されます。 |
労働災害保険 | 業務上の事故などによる病気・けがなどをした場合に支給されます。 |
公的扶助
名称および仕事内容 | 解説および対象者 |
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生活保護 (生活扶助、住宅扶助、医療扶助、教育扶助) | 収入が少なくて最低限度の生活が出来ない人に、必要なぶんの生活費を支給する。 |
社会福祉
名称および仕事内容 | 解説および対象者 |
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障害者福祉 老人福祉 児童福祉 母子福祉 | 社会的に弱い立場の人、支援や介助を必要とする人への援助や保護をする。 |
公衆衛生
名称および仕事内容 | 解説および対象者 |
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感染症予防 予防接種 下水道整備 廃棄物処理 公害対策 | 感染症などの病気を増やさないための予防などをする。 |
年金の違い
加入する年金の違いを簡単な表にしました。
年金の加入先 | 対象者 |
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国民年金 | 自営業者・無職など |
厚生年金 | 会社に努めている人・サラリーマンなど |
共済年金 | 公務員など |
ノーマライゼーションとバリアフリー
障害者や高齢者でも、健常者と同様の生活が出来るようにというような考え方のことをノーマライゼーション(normalization)といいます。
また、公道や公共施設などの整備をして、障害者でも使えるようにすることをバリア フリー(Barrier free)といいます。
車いすを使っている人にとっては、段差や階段があるとそこから先に自分の力だけで進むことができないので、そこにスロープやエレベーターをつけたて進めるようにしたり、目や耳に障害のある方に対して、大きな文字で表示したり、音声の調節ができるようにすると障害者は健常者と同じように暮らすことができます。
このように、どうなったら困らないか? 便利になるか? を考えて、設備や環境をととのえて「バリア(障害物)」を取り除くことを「バリアフリー」なといいます。
以上、『社会保障制度の要点まとめ』を紹介しました。
社会保障制度は、具体的には「社会保険」、「社会福祉」、「公的扶助」、「保健医療・公衆衛生」を総称したものです。この4つをしっかり覚えておきましょう。
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