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『陳述の副詞』『呼応の副詞』一覧早見表

『陳述の副詞』『呼応の副詞』一覧早見表 国語
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『陳述の副詞/呼応の副詞』について

述語の陳述の仕方に呼応して用いられる副詞のことです。

 

簡単に言うと

「~だろう。」で終わる文章があるとします。

この「~だろう」に対して、文章の先頭にくる言葉はなんでしょう?

「たぶん」という言葉がぴったりだと思います。

 

このように、ある述語に対して必ずセットになっている副詞のことを『陳述の副詞』といいます。

また、述語が副詞を呼び出してるような表現から『呼応の副詞』ともいいます。

 

つまり
「もし行ったら」の「もし」という副詞に対して「~なら」と言葉が続くように前の言葉後の言葉をセットにして文章が構成される場合の副詞のことです。

 

それでは、陳述の副詞のセットを一覧で紹介していきます。

 

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『陳述の副詞・呼応の副詞』一覧

 

打消・否定

陳述副詞 呼応する語 口語訳 用例
いさ さあ~ない  いさ知らず。
いまだ まだ~ない  未だ来たらず。(漢文用法)
よも じ(打消推量) まさか ~ないだろう  よも行かじ。
あへて
じ・まじ
進んで ~しない
少しも ~ないだろう
 あへて立ち出でず。
ず・じ・まじ ~できない
※形容詞の場合
~であるとはいえない
 え入らず。
えうるはしからず。
さらに ず(じ、まじ)
なし
決して ~ ない(だろう)
まったく
 さらに許さず。
たえて
(絶)

なし
少しも~ない
まったく
 たえて桜のなかりせば
つゆ 少しも~ない  つゆ眠られず。
をさをさ ず(まじ) 容易には(なかなか)~ない  をさをさ劣るまじ。
さながら まったく~ない  さながら心にあらず。
おほかた ず(じ、まじ) 少しも ~ ない(だろう)  水車おほかた廻らざりけり。
かならず ず(じ、まじ) 必ずしも~ない  心ばせ必ず重からぬまじりて

 

禁止

陳述副詞 呼応する語 口語訳 用例
~しないでくれ  な走りそ。(走らないでくれ)
ゆめゆめ

ゆめ

決して~するな  ゆめ忘るるな。

推量

陳述副詞 呼応する語 口語訳 用例
おそらく きっと~だろう  おそらく行かむ。
 けだし
(蓋)
たぶん~だろう
もしかしたら
 けだし鳴かむ。
さだめて きっと~だろう  さだめて逃げ去らむ。
むべ らむ
なるほど~のだろう
いかにも~だろう
 むべ山風を嵐といふらむ。
いかばかり らむ
(まし、む)
どれほど~だろう  いかばかりうれしかるらむ。

 

疑問

疑問・反語]→活用語は連体形で結ぶ

 

陳述副詞 呼応する語 口語訳 用例
 いかが む・べき等 どのように~か(様子)   いかがあるべき。
 いかで ①らむ・けむ等
②む・(ばや)
(意思の語)
どうして~か (手段・原因)
なんとかして~よう
(手段を求め願う)
  いかで知りけむ。
いかで知らせむ。
 いかに ①か・や
(様子を問う)
②む・らむ等
(様子を推測)
③ぞ等
(理由を疑う)
④ぞや等
(感動を表す)
どのように~か

どんなにか~だろう

なぜ~か

なんとまあ~ことよ

 いかに散れとか風の吹くらむ

いかにあはれもなからむ。

いかにかく言ふぞ。

いかに興あるものぞや。

 などか ぬ等(打消) どうして~ないのか  などか時鳥の鳴かぬ。

 

反語

陳述副詞 呼応する語 口語訳 用例
 いかが

まじき

どうして~うか、
(いやしないだろう)
どうして~ないことがあろ
うか、(いやあるだろう)
 いかがせむ(どうしようか、
いやどうにもならない)
いかがあるまじき。
いかでか
いかでかは
む・らむ・けむ どうして~しようか、
(いやしない)
 いかでか覚え語らむ。
いかでかは思ひ寄りけむ。
いづくんぞ
(漢文用法)
どうして~か、
(いやないだろう)
 いづくんぞ書を読まざるや。
など
などか
む ・ べき どうして~だろうか、
(いやないだろう)
 などさ思すべき。
などか生きざらむ。

 

願望

陳述副詞 呼応する語 口語訳 用例
願はくは む(意思)
たし(願望)
願うことは~しよう
したい
 願はくは花の下にて春死なむ

 

仮定

陳述副詞 呼応する語 口語訳 用例
もし ば(順接仮定) もし~ならば  もし知りたらば、
たとひ ば(順接仮定)
とも(逆接)
もし~ならば
たとえ~ても
 たとひ知らば、必ず行かむ。
たとひ苦しくとも果たさむ。
いかに  とも
(逆接仮定)
かりに~であっても
どんなに
 いかに仲良くとも、難し。
よし(や)  とも かりに~ても  よしや浪寄すとも、越さじ。

 

比況

陳述副詞 呼応する語 口語訳 用例
あたかも
さながら
ごとし まるで~ようだ  あたかも五条の橋のごとし。

以上、『陳述の副詞』『呼応の副詞』一覧を紹介しました。

陳述というのは、話し手や書き手が文に表わす断定、疑問、推量、意志、命令、感動、勧誘、呼びかけなどの態度のことを言います。

呼応の副詞というのは、副詞AがきたらBを使わなくてはいけないという決まりのある副詞のことで、このBが呼応の副詞になります。

これらは、セットで覚えることが必須です。 覚えることがたくさんありますが、言葉だけを覚えるのではなく、しっかり内容を理解すると覚えやすいと思います。

 

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