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頻出!『掛詞一覧表 85語』と掛詞を使った和歌

頻出!『掛詞』一覧表85選と掛詞を使った和歌 国語
頻出!『掛詞』一覧表85選と掛詞を使った和歌
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掛詞を使った代表的な和歌

 

あき 秋、飽き 「あき風に 山のこの葉の 移ろへば 人の心も いかがとぞ思ふ」(素性法師)
あふさか 逢坂、逢ふ 「かつ越えて 別れもゆくか あふ坂は 人だのめなる 名にこそありけれ」(紀貫之)
うき 浮き、憂き 「水の泡の 消えてうき身と いひながら 流れて猶も 頼まるるかな」(紀友則)
うじ 宇治、憂し 「わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり」(喜撰法師)
うらみ 浦見、恨み 「逢ふ事の なきさにしよる 浪なれば うらみてのみぞ 立帰りける」(在原元方)
おく 置く、起く 「音にのみ きくの白露 夜はおきて 昼は思ひに あへず消ぬべし」(素性法師)
かり 刈り、仮、雁 「難波江の 芦のかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき」(皇嘉門院)
かる 枯る、離る、借る 「山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬと思へば」(源宗于)
きく 菊、聞く 「音にのみ きくの白露 夜はおきて 昼は思ひに あへず消ぬべし」(素性法師)
しみ 染み、凍み 「笹の葉に おく初霜の 夜をさむみ しみはつくとも 色にいでめや」(凡河内躬恒)
すみ 澄み、住み 「白河の 知らずともいはじ そこ清み 流れて世世に すまむと思へば」(平貞文)
たより 便り、頼り 「たよりにも あらぬ思ひの あやしきは 心を人に つくるなりけり」(在原元方)
ながめ 長雨、眺め 「花の色は 移りにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに」(小野小町)
はる 春、張る、晴る 「霞たち このめもはるの 雪ふれば 花なき里も 花ぞちりける」(紀貫之)
ふみ 踏み、文 「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立」(小式部内侍)
ふる 降る、経る、振る、古る 「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに」(小野小町)
まつ 松、待つ 「立ち別れ いなばの山の 嶺におふる まつとし聞かば 今かへりこむ」(中納言行平)
みおつくし 澪標、身を尽くし 「わびぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても あはむとぞ思ふ」(元良親王)
節、夜、世、代 「難波江の 芦のかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき」(皇嘉門院)

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