国語の学習の中でも、苦手とされやすい文法の品詞について要点をまとめて説明していきます。意味がわかれば10の品詞も覚えやすくなりますので、一通り覚えておきましょう。
単語は、すべて品詞とよばれるグループに分類することができます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
なるべく簡潔にわかりやすく説明していきます。
品詞の種類
品詞には、
動詞・形容詞・形容動詞・名詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞・助動詞・助詞
の10種類があります。
単語は、まず自立語と付属語に区別することができ、さらに、自立語と付属語は、それぞれ活用がある語と活用がない語に区別することができます。
自立語:名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞
付属語:助詞・助動詞
1.活用がある自立語 → 動詞・形容詞・形容動詞 (3品詞)
2.活用がない自立語 → 名詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞 (5品詞)
3.付属語 → 助動詞・助詞 (2品詞)
上記1~3をそれぞれ見ていきましょう。
品詞の特長と見分け方
活用がある自立語 『 動詞・形容詞・形容動詞』
動詞:
「見る」「読む」などのように、単語の基本形が五十音のウ段の音で終わる。
形容詞:
「どんな」を表す単語です。
「嬉しい」「早い」などのように、単語の基本形が「い」で終わる。
形容動詞:
「どんな」を表す単語です。
「静かだ」「親切だ」などのように、単語の基本形が「だ」で終わる。
動詞・形容詞・形容動詞をまとめて 用言(ようげん)といいます。用言は、単独で述語になることができるという特徴があります。
活用がない自立語 『 名詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞』
名詞(体言)がつくる文節は主語になることができますが、副詞・連体詞・接続詞・感動詞がつくる文節は主語になることができません。
名詞:
「犬」「わたし」「家」などのように、おもに『主語』になる単語です。
用言(ようげん)に対して、体言(たいげん)といいます。
副詞:
副詞は動詞・形容詞・形容動詞を詳しく説明する単語です。
「とても」「はっきり」「まるで」などのように、おもに連用修飾語
副詞は《形が変わらない》《他の言葉を説明する》と覚えましょう。
連体詞:
「体言に連なる品詞」という意味で、必ず後ろに名詞がつきます。
「あの」「大きな」などのように、連体修飾語になります。
連体詞は《形が変わらない》《名詞につながる》と覚えましょう。
接続詞:
「そして」「だから」「しかし」などのように、接続語になる
2つ以上の言葉をつなげる品詞です。
感動詞:
「おや」「はい」「こんにちは」などのように、独立語になります。
「おや」「まあ」といった感動だけでなく、「はい」「いいえ」といった返事や「おい」「ねえ」という呼びかけ、「こんにちは」「さようなら」のようなあいさつも含まれます。
付属語 『 助動詞・助詞』
付属語のうち、活用があるものは助動詞、活用がないものは助詞というグループになります。
助詞:
それだけでは意味を持たない単語。
活用がない。
例:『庭に赤い花が咲いた。』
この場合、【庭/に/赤い/花/が/咲い/た】に分けられ、
意味を持たない単語である「に」「が」が助詞になります。
助詞は、他の単語にくっついて初めて意味を持ちます。その語と他の語との関係を示したり、その語に一定の意味を添えたりします。
助動詞:
それだけでは意味を持たない単語。
活用がある。
「れる・られる・せる・させる・ない・ぬ(ん)・う・よう・まい・たい・たがる・た(だ)ます・そうだ・らしい・ようだ・だ・です」
用言や他の動詞に付いて、これにいろいろな意味を加えます。
その表す意味によって,受け身・自発・可能・尊敬・使役・打ち消し・過去・完了・推量・意志・希望・伝聞・様態・断定・比況・丁寧などに分類されます。
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