中学国語で学習する品詞に要点を付け加えて一覧表にまとめました。
文を品詞に分解するのに苦労している人も多いのではないでしょうか?
品詞は、文を構成する要素で、それぞれに役割があります。
この役割を覚えて理解しておくと品詞分解がしやすくなり、品詞が苦手な人も克服出るできるので、しっかり学習しておきましょう。
品詞の基本的な見分け方
品詞を見分けるには、まず「自立語か付属語か」「活用するかしないか」を判断しましょう。
- 自立語:名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞
- 付属語:助詞・助動詞
- 活用有り:動詞・形容詞・形容動詞・助動
- 活用無し:名詞・副詞・連体詞・接続詞・連体詞・助詞
- 自立語で活用する:動詞・形容詞・形容動
- 自立語で活用しない:名詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞
- 付属語で活用する:助動詞(「らしい・たい・れる・だ」など)
- 付属語で活用しない:助詞(「の・よ・は・から・が・ば」など)
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品詞の種類・分類一覧表 11種類
1. 名詞
物体・物質・人物・場所など具体的な対象を指示するのに用いられ、またそれを指し示す自立語。
活用がなく、単独で主語となり得るもの。
また、「の」「を」「に」などの助詞を伴って連体修飾語・連用修飾語となり、「だ」などを伴って述語にもなる。
代名詞とともに体言と総称される。
※体言とは、自立語の中で活用がなく、主語となりうるもの。
2. 代名詞
人・事物・方向・位置などを、そのものの名称を用いずに、直接に指し示すのに用いる語。名詞と同様の働きをする。
「私・あなた・彼」(人代名詞)、「これ・そちら・あそこ」(指示代名詞)の類。
名詞とともに体言のひとつ。
3. 動詞
一般に終止形語尾がウ段の音で終わる。「走る」「起きる」「見える」など。
用言に属し、活用がある。
活用は、五段・上一段・下一段・カ行変格・サ行変格の五種類がある。
※用言とは、活用があり、単独で述語となりうるもので、事物の動作・存在・性質・状態を叙述するもの。
4. 形容詞
用言に属し、活用があり、終止形語尾が「い」であるもの。
事物の性質・状態または心情・感情などを表す。
「早い」「楽しい」の類。
活用は一種類である。
5. 形容動詞
用言に属し、活用があり、終止形語尾が「な」「だ」であるもの。
事物の性質・状態などを表す点では形容詞と同じであるが、形容詞とは活用を異にする。
「静かだ」「にぎやかだ」「はるかな」の類。
活用は一種類である。
6. 連体詞
自立語のうち、もっぱら連体修飾語としてのみ用いられるもの。
「この」「その」「いわゆる」などの類。
7. 副詞
自立語で活用がなく、主語・述語になることのない語のうち、主として連用修飾語として用いられるもの。
「非常に」「大変」「全然」などの類。
どのような語を修飾するかで、
状態副詞(すでに・ゆっくり・ひらひら)
程度副詞(もっと・非常に・すこし)
陳述副詞(とうてい・なぜ・まるで)
などに分類される。
8. 接続詞
活用のない自立語で、主語や修飾語にならず、独立語として単語と単語、また前後の文節や文を接続するはたらきをもつもの。
接続詞は、ほとんどが他の品詞から転じたもので、
並立(および・また)
添加(しかも・なお)
選択(または・それとも)
順接(したがって・だから)
逆接(しかし・けれども)
などの種類がある。
9. 感動詞・感嘆詞
活用のない自立語で、主語や修飾語にならず、他の文節とは独立して用いられるもの。
感動詞は、一般に文のはじめにあって、感動・呼びかけ・応答などの意を表す。
「まあ、きれいだ」の『まあ』
「はい、そうです」の『はい』
などの類。
10. 助動詞
付属語で活用のあるもの。
用言や他の助動詞に付いて、これにいろいろな意味を加えて叙述を助けたり、名詞その他の語について、これに叙述のはたらきを与えたりする。
その表す意味によって、受け身・自発・可能・尊敬・使役・打ち消し・過去・完了・推量・意志・希望・伝聞・様態・断定・比況・丁寧などに分類する。
11. 助詞
付属語で活用のないもの。
自立語に付いて、その語と他の語との関係を示したり、その語に一定の意味を添えたりする。
文中でのはたらき、接続の仕方、添える意味などによって一般に格助詞・接続助詞・副助詞・係助詞・終助詞・間投助詞などに分類される。
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