アメリカの政治体制 要点
アメリカは大統領制、連邦制を敷いています。
立法、行政、司法の三権分立を徹底させた制度がアメリカの大統領制度です。
大統領制とは大統領を国民が直接選出する制度のことで、大統領は議会や裁判所などに属さず独立した存在であることが特徴です。
アメリカでは大統領が大きな権限を持っています。
連邦制とは中央政府と州政府が明確に権限が分けられている形態のことなので、アメリカでは州独自の法律を定めることが可能です。
政党は、民主党と共和党が二大政党です。
大統領は議会の法案を拒否することができるという大きな権限を持っています。
各省の長官は議員を兼ねることができません。
大統領の任期は4年で、再選は一回のみ(三選禁止)。
フランスの政治体制 要点
半大統領制の強力な中央集権体制で、経済と政治の中心が首都に集まっています。
フランスの大統領は国家元首であり、実質的な最高行政権者ですが、大統領が任命する首相や大臣も大統領と協力して行政権を行使します。
議会は二院制(元老院である上院と国民議会である下院)。上院は地方議会から選出、下院は国民の選挙で選出。
大統領は下院の解散権を持ち、議会は内閣に対して不信任権を持つ。このように議院内閣制の要素が入った特殊な大統領制のため半大統領制と呼ばれています。
ドイツの政治体制 要点
元首が大統領ですが実質的には議院内閣制。
大統領は、間接選挙で連邦会議から選出され、政治的実権はほとんどありません。そのため、実体は議院内閣制です。日本の天皇陛下を選挙で選ぶような感じかもしれません。
二院制で、下院が首相の指名選挙などの権限を持つなど優越しています。上院は州政府から選出、下院は国民の直接選挙。
首相は連邦議会の指名に基づいて大統領が任命。首相が行政権の最高責任者となっています。
イギリスの政治体制 要点
明文憲法を保持せず、マグナカルタ、権利章典などの歴史的文書や、多数の法律や慣習法、判例法が憲法の役割を果たしている。
議院内閣制。国王から任命される貴族院(上院)と小選挙区で選出される庶民院(下院)の二院制。庶民院が政治的に優越しています。
首相は庶民院の第一党党首が国王から任命されます。
ちなみにイギリスは明文憲法を保持せず慣例や伝統で何でも決めるため、違憲立法審査権はないよ!!
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