文化
二毛作(にもうさく)
農業では鉄を用いた農具が普及し、農業が発展した。
秋に米を収穫し、春に麦を収穫する。
牛や馬を用いて、牛や馬にスキをひかせて田を耕す方法も行われるようになった。
鉄製の農具や武具などを作る鍛冶(かじ)職人や、大工、染め物をする職人など、手工業が盛んになった。
『平家物語』(へいけ ものがたり)
平氏の繁栄(はんえい)から滅亡(めつぼう)までを書いた軍記物語。
『小倉百人一首』(おぐらひゃくにんいっしゅ)
鎌倉時代の歌人である藤原定家がまとめた。
『源平盛衰記』(げんぺいせいすいき)
鎌倉時代の軍記物語。
琵琶法師(びわほうし)
琵琶による弾き語りをする盲目の僧。
各地で平家物語などを語り歩いた。
随筆(ずいひつ)
心に浮かんだ事、見聞きした事などを書いた作品。
吉田兼好(よしだけんこう)::『徒然草』(つれづれぐさ)
後鳥羽上皇(ごとばじょうこう)の命令で、藤原定家(ふじわらのさだいえ)が編集した和歌集。
運慶(うんけい)と 快慶(かいけい)により作られた像。
奈良の東大寺の南大門にある。
鎌倉時代の宗教
浄土宗(じょうどしゅう)
浄土真宗(じょうどしんしゅう)
時宗(じしゅう)
日蓮宗(にちれんしゅう)
禅宗(ぜんしゅう)
浄土宗(じょうどしゅう)
法然(ほうねん)がひらいた。
阿弥陀如来(あみだにょらい)を信じて「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)と念仏を唱えれば、だれでも救われると説いた。
浄土真宗(じょうどしんしゅう)
一向宗(いっこうしゅう) とも言う
親鸞(しんらん)がひらいた。
親鸞は、法然の弟子(でし)。
罪深い悪人であっても、阿弥陀如来を信じさえすれば救われると説いた。
仏の慈悲により、悪人であっても救われるという考えを悪人正機説(あくにん しょうきせつ) という。
時宗(じしゅう)
一遍(いっぺん)がひらいた。
念仏を唱えながら踊るという「踊り念仏」しながら、諸国を歩き、教えを広めた。
日蓮宗(にちれんしゅう)
法華宗(ほっけしゅう) とも言う
日蓮(にちれん)がひらいた。
「南無妙法蓮華経」(なむ みょうほう れんげきょう)
法華経の題目を唱えれば人も国も救われると説いた。
禅宗(ぜんしゅう)
臨済宗(りんざいしゅう)と曹洞宗(そうとうしゅう)がある。
座禅(ざぜん)などの修行(しゅぎょう)により心を鍛え(きたえ)、悟り(さとり)を開く宗教。
臨済宗
栄西(えいさい) がひらいた。
曹洞宗
道元(どうげん) がひらいた。
以上、『覚えた方がいい《鎌倉時代の特徴と要点まとめ》』を紹介しました。
鎌倉時代では、平安時代まで皇族や貴族のものであった仏教が、最澄や空海の登場により民衆に広がっていきました。その後、禅を広めた栄西や道元などにより新しい宗派が次々と登場し、日本仏教が成立していきました。
琵琶法師の弾き語りによる「平家物語」や吉田兼好の「徒然草」、「新古今和歌集」など文学も発達していました。「小倉百人一首」も鎌倉時代を代表する文学として有名ですね。
[日本史リンク]
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