13. たとえ不運なことや困ったことがあっても、悲観することはないというたとえ。
- 渡る世間に鬼はなし
【似た意味を持つことわざ】
- 捨てる神あれば拾う神有り
- 浮き世に鬼はない
- 地獄にも鬼ばかりはいない
- 倒す神あれば起こす神あり
- 月夜半分闇夜半分
- 月夜も十五日、闇夜も十五日
- 寝せる神あれば起こす神あり
- 仏千人神千人
14. 釣り合いが取れていない、比較にならないことのたとえ。
- 月とすっぽん(月と鼈)
【似た意味を持つことわざ】
- 雲泥の差
- 雲泥万里
- 雪と墨
- 提灯に釣鐘
- 天地雲泥の差
- 駿河の富士と一里塚
15. なんの手ごたえもなく、 効き目のないことのたとえ。
- 暖簾に腕押し
【似た意味を持つことわざ】
- 石に灸
- 石に針
- 大黒柱と腕押し
- 沢庵のおもしに茶袋
- 土に灸
- 豆腐に鎹
- 泥に灸
- 生壁の釘
- 沼に杭
- 暖簾と臑押し
- 暖簾と相撲
16. 不運が重なることのたとえ。
- 泣きっ面に蜂
【似た意味を持つことわざ】
- 痛い上の針
- 痛む上に塩を塗る
- 大荷に小付け
- 落ち目に祟り目
- 鬼は弱り目に乗る
- 重き馬荷に上荷打つ
- 重荷に小付け
- 傷口に塩を塗る
- こけた上を踏まれる
- 瘤の上の腫れ物
- 転べば糞の上
- 転んだ上を突き飛ばす
- 損して恥かく
- 頼む木の下に雨漏る
- 不幸は単独では来ない
- 踏んだり蹴ったり
- 痩子に蓮根
- 病み足に腫れ足
- 病む目につき目
- 弱身につけこむ風の神
17. 人の話で聞いた内容と、実際に見た差がはげしいこと。
- 聞くと見るとは大違い
【似た意味を持つことわざ】
- 聞いて極楽見て地獄
- 見ての極楽住んでの地獄
- 聞いて千金見て一毛
- 御殿極楽見て地獄
- 聞いてびっくり見てがっくり
- 見たと嘗めたは大違い
18. 人の言うなりに従う千人の者は、自分が正しいと信じることを堂々と主張する一人に及ばないということ。
- 千人の諾々は一子の諤々に如かず
- 衆愚の諤々たるは一賢の唯々には如かず
19. とてもできないことのたとえ。また、力量が全く比べものにならないほど差のあることのたとえ。
- 大黒柱を蟻がせせる
- 大黒柱と腕押し
- 大仏を蟻が曳く
- 藁しべを以て泰山を上げる
- 富士の山を蟻がせせる
20. 柔軟なものは堅固なものより適応性があって困難に耐えるというたとえ。
- 柔能く剛を制す
【似た意味を持つことわざ】
- 柳に雪折れなし
- 柳に風折れなし
- 堅い歯は折れても柔らかい舌は折れぬ
- 歯亡び舌存す
- 柳で暮らせ
- 堅い木は折れる
- 木強ければ則ち折る
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